季節は夏も本番、7月に入りましたね
7月といえば七夕、そして日本酒なら7号酵母!
今回は【文化×日本酒】という方向でお話を進めていこうと思います
七夕といえば
五節句のひとつでもある「七夕」。日本の年中行事の一つですね。笹の節句とも呼ばれ、短冊に願い事を書いて飾る光景はみなさんも馴染みが深いのではないでしょうか。
そして、七夕といえば織姫と彦星が年に一度再会できる日とも言われています。天の川を挟んだ二つの星が輝く姿を見られると、なぜかこちらまでほっこりとした気分になれるんだから不思議なものです。
地域によっては空が曇ったり雨が降ったりすると二人は会えないという話や、雨が降っても二人は会えるという様々な設定があるようですが、ここでは空の状況に関わらず二人は会えるものと考えておきたいと思います。
だって、せっかくなら会わせてあげたいじゃないですか。
そして僕らは二人の再会の祝福と、所願成就の気持ちを込めて日本酒で乾杯しようと思うのです。
はい、ここで大事なのが、ただ飲むのではなくこの七夕の日に縁起の良い日本酒を飲むという点です。キーワードとなるのはやはり「7」という数字。日本酒で7といえば、それはもう「7号酵母」ですよね。
というわけで、七夕の夜には7号酵母を使った日本酒で乾杯しましょう!
7号酵母の話
協会7号酵母といえば、通称「真澄酵母」とも呼ばれていますね。長野県は諏訪の銘酒「真澄」を醸す宮坂醸造で発見されたことがその名前の由来です。
もともと真澄の酒蔵に住み着いていたいわゆる「蔵付き酵母」だったわけですが、その発酵力や香りと味わいのバランス具合など極めて優秀だったため協会7号酵母として全国に頒布されることとなりました。
余談ですが、協会7号以降も様々な酵母が発見されているものの、7号以降の9号、10号、12号、13号、14号、15号はよく似た酵母とされ「K-7グループ」と呼ばれています。
このことからも7号酵母が日本酒業界においてどれだけ大きな位置を占めているかが分かります。現在においても日本で最も多く使用されているトータルバランスに優れた酵母、それが7号酵母です。
ちなみにあまりに広く使われすぎて逆にその存在が霞んでしまっているという意見もあります。。。確かにエッジの利いた個性はありませんが、その背景にあるストーリーや歴史に思いを馳せながら飲む一杯はきっと格別なものになるはずです!
余談ですが、今この宮坂醸造では凄まじい変革が起きています!意識変革、設備変革、そして7号酵母であることの価値の再構築、とても面白くなっておりまさに今注目の蔵と言えます。
オススメの楽しみ方
さて、奇しくも数字の7に因果を持った七夕と7号酵母、これらをどう楽しもうかというのが今回の主題でしたね。
今年は7月7日が土曜日ということもあり、日中からお酒を楽しみやすい環境が整っています。しかし、ここは敢えて夕方から楽しむのがよろしいかと。
お店で飲んでも自宅で飲んでも良いかとは思いますが、せっかくなら竹をこさえて笹の葉に飲み仲間同士で願いを書いた短冊などを飾り、7号酵母で仕込んだ日本酒で乾杯するのは如何でしょうか。
浴衣や甚平などの和の装いで笹や短冊を愛でながら、日が落ちた後には夜空を眺めて星を肴に盃を傾けるのも風情があって場が盛り上がりそうですね。
①笹をどこかから仕入れてくる(竹やぶから採ってくる)
②短冊を用意する(折り紙をカットして使うのもOK)
③7号酵母の日本酒を準備する(分からない時は酒屋で確認)
④浴衣や甚平をドレスコードに(難しければ和小物)
⑤参加者で願い事を書いて飾る
⑥夜空や夜景を見ながら乾杯!
⑦後はゆるゆるとお楽しみください
今年の七夕の夜はどんな天気になるのでしょうか。
織姫と彦星の再開を祈りつつ、僕らは日本酒を美味しくいただこうと思います。
〜日本酒に愛を、酒飲みに幸せを〜