お酒の知識

SAKE DIPLOMAへの道~最終章~ついに合格発表…!

10月10日に行われたSAKE DIPLOMA2次試験。
その対策挑戦記として、序章から第4章まで本サイトでブログを書かせていただきました。

そしてついに。合格発表が行われましたので、結果を報告させていただきたいと思います!

結果は、、、、、。

 

合格!!!!

ありがとうございます!!

完全に独学で、まったく「テイスティングとは」が分かっていなかった私に始めに基礎を教えてくれた高柳さん。

そして、インスタでDIPLOMAに関する情報交換をしてくれた方々や

いろんな日本酒イベントに誘ってくれた方々、お話ししてくれた方々。
本当に皆さまのおかげです。ありがとうございます。

なので、今回は最終章として、なぜ昨年不合格だったのか?そして今年はなぜ合格できたのか?について私なりの考察をお伝えしたいと思います。来年以降受験される方の少しでもお役に立てればと!

 

ポイント1:一度はプロ(合格者)の意見を聞く

独学の方はぜひ少なくとも1回は!絶対したほうが良いと思います!

自分なりにはこのお酒はこんな印象がある、こんな香りがする、というのはあると思いますが、しかしそれはソムリエ協会がどう評価するかは結構異なっている可能性があります。

自分の感じた特徴があっているのか、1度は認識合わせを絶対したほうが良いです。

私も今年の6月ごろに、初めて認識合わせとして高柳さんと一緒に飲みながら教えてもらったときは、かなーりダメだし・修正されました。笑

できればなるべくたくさん、同じように日本酒が好きな人たちとテイスティングする機会が多いほうが良さそうですね。
自分がとるのが得意な香り、苦手な香りもありますし!

 

ポイント2:香り・味わいの選び方のパターンをとらえる

SAKE DIPLOMAの教本には確か書いていなかったと思うのですが、一般にお店などで特徴によって日本酒が分類されていたり。唎酒師のテキストを見てみても4つのパターン(薫酒、爽酒、醇酒、熟酒)に分類されていたりします。
ある程度、こういうタイプはこういうものを選ぶっていうのが自分なりにイメージできていることが大事だと思います。

試験は結構時間がないので、特に香りの選択肢なんかは、イメージでぱっと選べることも大事なのではと思いました。去年は丁寧に一つずつ香りをとっていたら全然時間が足りなかったので…。

 

試験対策的にはなりますが、私は以下のポイントをチェックしてから試験に臨みました!

・テキストのすべての項目について何となくのイメージを持つ(黄色い花→アカシア、白い花→スイカズラなど)

今考えるとかなり無謀ですが、去年は菩提樹や丁子など、何なのか分からないものがあるまま試験に臨みました。汗

実際に嗅いだことはなくても、せめてどんなものでどんな感じの香りなのかを今年は調べていきました。

アカシアの花

・選んではいけない項目を知る

カビや熟成チーズなどは教本では「劣化臭として」と分類されています。去年の模範解答をみると、これらの選択肢も正解になっていますが、よほどの自信がない限り選ばないほうが無難かな、と個人的には思います。間違えていたら、悪い評価をしたことになってしまいますからね。

あとは熟成していない、メイラード反応がおきていないのに「カラメル」など。

この分類の香りはこんな酒に感じやすい、ということが教本に書いてあるので、それ以外のタイプの酒では、やはりこれもよほど自信がない限り選ばないほうが無難かなと思います。

・第一印象を大事にする

試験で4つの日本酒をいろいろテイスティングしていると、だんだん混乱してきます!特にセルレニン耐性酵母の華やかな香りのあとでは、他のものは吟醸香が控えめに感じてしまいます。「始めにどう感じたか」が結構正しかったりするので、第一印象がどうだったかはどこかにメモしておき、迷ったら第一印象のイメージを大事にするのが良いかなと思います。

 

ポイント3:純米とアル添の違いを見分けられるようになる

去年と今年で共通の問題で「アルコール添加しているものを選べ」というものがありました。

また、それぞれの酒について特定名称を答える必要がありますが、模範解答をみると、大吟醸だったら吟醸をマークしてもOKだけど、純米大吟醸をマークしたらもちろんNGです。

香りの要素を選ぶにしても、アル添酒ならグリーン系の香りを選べますよね。

 

つまり、純米かアル添かを見分けられるだけでかなりの得点になるのです!!!

しかもここは個人的には一番小手先のテクニックだけでは乗り切れない部分ではないかと感じています。香りや味わいの選び方はある程度セオリーがあるように思いますが、これだけは何度も練習して見分けられるようにならないといけない。

合格か不合格かの差がつくところになるのではと思います。

見分けるポイントはあるけど、練習あるのみです!(もしかしたら分かる人にはすぐ分かるのかもしれませんが、私はとっても苦戦したので…)

 

最後に…

以上が、私なりに考察したSAKE DIPLOMA2次試験合格のために重要なポイント3つです!

だいぶ基本的なことも書きましたが、初めての受験だった昨年はそんな基本的なことも抑えられていなかったなーと。第1回目の試験で情報が不足していたというのもありますが…。なので、この挑戦記が少しでも受験生の方の参考になったら嬉しいです。

 

そして、最後にですが私が思う一番重要なポイントをお伝えします。

それは、、、日本酒を好きになること♡

もちろん好きだから受験するのでしょうが…笑。最終的には「日本酒をもっともっと知りたい、分かり合いたい」という愛情をもった向き合い方をすることで、1本の日本酒からでもより多くのことが見えてくるのではないかなぁと思います。

 

私も今回SAKE DIPLOMAに合格できたことはスタートに過ぎないので。これからも愛情をもって日本酒を極めていきます!!そして同じように日本酒を愛する人を増やしていけたらいいなと思います。

 

それでは、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

Have a wonderful time with SAKE!

 

関連記事

  1. 【秋×日本酒】食欲の秋は旬の日本酒で
  2. SAKE DIPLOMAへの道~第1章~原料米の違いを飲み比べ
  3. SAKE DIPLOMAへの道~第4章~焼酎&最終調整
  4. SAKE DIPLOMAへの道~第2章~果物の香りをみる
  5. 【今更聞けない!】日本酒の辛口の謎
  6. 【今更聞けない!】日本酒の濾過の話
  7. 【今更聞けない!】生酒と火入れ酒の話
  8. SAKE DIPLOMAへの道~序章~SAKE DIPLOMAと…

おすすめ記事

【酒蔵取材】天領盃酒造

新潟県佐渡島で天領盃を醸す天領盃酒造様へインタビューに伺わせていただきました。インタビュアー…

和菓子と日本酒のペアリング!虎屋と満寿泉が織りなす新世界

和菓子と日本酒!酒粕を使用した新作羊羹と満寿泉のペアリング虎屋の新年会 featur…

【今更聞けない!】日本酒の辛口の謎

「辛口ください」で美味しい日本酒には出会えない!?《そもそも「辛口ください」の何が問題なのか》…

おすすめ記事

  1. 【酒蔵取材】天領盃酒造
  2. 和菓子と日本酒のペアリング!虎屋と満寿泉が織りなす新世界
  3. 【今更聞けない!】日本酒の辛口の謎
  4. 石川県の食材と日本酒が紡ぐペアリングディナー in 懐食みちば
PAGE TOP